2012年5月7日月曜日

「京都の仏像!!」

だからと言って、突然奈良に目が向くはずはない。京都のガイドブックから仏像探しが始まる。京都の仏像と言えば
東寺、醍醐寺、神護寺、三千院、仁和寺、清凉寺など訪ねるところはそれなりにあるが、最初に訪れたのは蓮華法院三十三間堂だった。
http://sanjusangendo.jp/b_2.html

もちろん初めてではない。中央に坐しているひときわ大きな国宝千手観音像とそれに従うかのように側から
迫る計1000体の千手観音様には、最初から圧倒的なインパクトを得ていた。
千手観音様は、確か運慶や快慶、湛慶などの慶派が中心になって制作にかかわったものと記憶しているが、1000体のうちほとんどが、火事で燃えてしまい、原作のままのものは120数体、それ以外は鎌倉時代以降に再制作された。

それにしても国宝のお堂の中に居並ぶ1001体の千手観音像は圧倒的であったことは間違いがない。
しかし、仏像という視点でここを訪れた時、違ったものが見えてきた。
それは千手観音の両端に置かれた「風神・雷神像」と1001体の千手観音様を守るように並ぶ28部衆の美しさだった。金剛力士の仁王様や広目天、帝釈天、吉祥天など・・・。
28体の像の造形美は、一体、一体見事というほかはない。
三十三間堂千手観音像と28部衆(金剛力士像)

千手観音様とまじかに手が触れられる近さに居並ぶ28部衆。
ここに見えるのは金剛力士像と、吉祥天像。


1001体と風神・雷神を加えた30体の国宝物が一堂に会したお寺はない。
ゆっくりと一体、一体の見事さを感じることができる。

素晴らしい!

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