2012年5月10日木曜日

<お寺&仏像>

お寺や仏像と言っても、その見方は本当に千差万別だ。
興味の方向としては、伽藍(お寺としての建造物)、庭そして仏像そのものにわかれるように思う。
京都は、まだまだ語るべきお寺も仏像も多い。
しかし、私の個人的な印象で言うと、京都は伽藍と庭の古都、そして仏様としては圧倒的に奈良と、言えるのではないかと思う。
一口に庭園といっても、いろいろな選び方があり、百数十の庭園の中からいかに選ぶか非常に難しい。
ここでは、どなたかがまとめたネットにあったベスト10を参考にした。(ベスト10=庭園がよくわからないが、それなりに私もそれなりに納得のいくものと思う)
1.桂離宮2.修学院離宮3.竜安寺4.仁和寺5.円通寺6.天竜寺7.建仁寺8.東福寺
9.大徳寺10.苔寺と紹介されていた。
このお寺、多分訪れたことのないお寺もある。
また、秀吉がこよなく愛した醍醐寺や銀閣の庭が好きな方もたくさんいると思う。
なぜ、大原三千院が含まれていないのかといった・・多くの方々のつぶやきも聞こえる。
 天竜寺 (国宝)(左)            夢窓疎石の作庭になる
廻遊式庭園                   大徳寺 高桐院(右)             
         
             



これは主観で行くしかない。
苔寺の風情、天竜寺の完成度の高い庭園、思わず息を飲むように何かを語りかける枯山水の名園竜安寺など10年ぶりに訪れても素晴らしい。

私個人としては大徳寺の高桐院が一番落ち着く。最近の京都ブームに合わせるように、京都の名園を訪ねる人々は非常に多い。訪ねた時期によるのかもしれないが、大徳寺高桐院は、訪れる人もほとんど数人しかいない。
大徳寺には6つくらいの別院があり、大仙院、瑞峰院、龍源院そして高桐院の4か所が拝観可能となっている。

大仙院ともう1か所はやはり、枯山水の庭園だったと思う。
高桐院は実にさりげない、そして、静寂に包まれている。この庭に面した縁に腰を下ろし、静かに庭を眺める。
いつもの喧噪や、いつもの自分とは違う自分でいられる。
悩みも焦りも人間関係とも全く無縁になった一個の自分でいられたように今も感じている。

高桐院は細川忠興とガラシアが建てたと記憶している。裏にひっそりと細川家の墓石が並んでいた。

仏様のその前にいる時、私は、そして人々は何も具体的な結果を求めていない、何も願い事をしていない、ただ1人の人間としてその前に身を置いている。

仏像にストレートに話を持っていきたいが、しばし、お付き合いください。







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