2012年7月6日金曜日

奈良の仏像!ついに法隆寺へ

仏像勝手ランキングは原則として、一体の仏像をランキングづけしたものだが、12神将や四天王など一体として分類できないものも多い。先に紹介した法華堂や、東寺の講堂などもどれか一だけを選び出すことも難しい。


寺院全体という観点から選べば、法隆寺に勝るものはないだろう。私の勝手ランキングは、感動ランキングみたいなものかもしれないが、基本は一体または一つのお堂を前提にしたものだ。従って多くの選び方に偏りがあるのは間違いがないが、勝手ランキングなのでご容赦を!。
ランキングのほんの一部を紹介すると
1.向源寺(渡岸寺観音堂) 11面観音立像
2.聖林寺            11面観音立像
3.法華堂           不空羂索観音像

5.東寺             講堂立体曼荼羅
6.広隆寺            弥勒半跏思惟像
7.新薬師寺          12神将像・・・・・
と続くことになるが、その伽藍全体、そしてあまたある国宝として考えれば「法隆寺」は別物だ。4位というのは
おかしいという気がしなくはないが、全体としての法隆寺の評価ではなく、いくつかの法隆寺
の仏像への感じ方ということでお許しを得たい。

法隆寺については、全くの脇道から入るが、仏像ではなく塔のことなので、当然ランキングには入れていないが、「法隆寺五重塔」にちょっと触れたい。
この像は離れて見ると六重塔にも見える。
建築物で、建物の下方につける飾りの階を裳階というそうだ。
構造上は身舎(本屋:もや)の柱の途中に屋根を取り付け、その下に階をなすものである。

*最も代表的なものは薬師寺の3重の塔(東塔、西塔)が一見すると六重の塔に見えるが
  これはまさに3重の塔にそれぞれ裳階がつけられている。構造物としての塔は3重の塔だ。

以下、代表的な仏像に触れたい。
左にあるのが、法隆寺本尊「釈迦三尊像」だ。法隆寺も相当回訪問し、その度にお目にかかっているが、実は圧倒的なインパクトを得た記憶があまりない。
それは、多分、目の前に立ったことがないからかもしれない。結構、暗い本堂の中に置かれており、格子の扉を通してしか見えない。一度でいいから、間近でゆっくり拝観したいものだ。

その点から言えば右に紹介した9面観音像(国宝)は見事だ。
実物はわずか40㎝くらいだったと思う。作品としての完成度は極めて高い。


もう一つ、知っtakaぶると右に紹介した夢違観音像(国宝)だ。

夢違観音( ゆめたがいかんのん) まず この名前がいい。また確か 悪い夢を見た時に この観音様にお願いをすると、 いい夢に取り替えてくれるというそんないわれを知った。実に、珍しい観音様だろう。私は他にしらない。
法隆寺の仏像を語るとすれば、やっぱり百済観音像は外せないだろう。若い寺女性が中心になって奈良の仏像ランキングを実施していた時に知ったが、その時圧倒的な1位はこの百済観音像だった。この仏様は細部が実に美しい。八頭身美人の象徴のように言われていたと記憶しているが、まさに細身の2メートルほどの仏像で、全体に印象は柔らかい、優しい仏様の代表的なものだろう。土門拳の写真集にはこの観音様の左手が大きくクローズアップされていた。2本の指で水瓶を優しく支えている。その指の表情だけでも見るに値するかもしれない。



最後に紹介するのが、法隆寺東院伽藍にある八角のお堂「夢殿」秘仏、救世観音(くせかんのん)様。1年に数日しか拝観することのできない秘仏でまさに聖徳太子そのものと言われているように記憶している。現在も論争が確かあるはずだが。梅原 猛著「隠された十字架」の主人公だった。
 この本も私の仏像めぐりに多大な影響を与えた本の一つだ。聖徳太子の一族が蘇我氏(?)によって、根絶やしにされ、その聖徳太子の怨霊を閉じ込めるために、太子と等身の像を作り、それを仏教世界では珍しい八角のお堂に閉じ込めたという内容だったと思う。しかも、普通光背は台のある柱につけられているが、この救世観音像の光背は、観音像の頭に打ちつけられているというような本であったと思う。仏教世界の違う一面を教えてももらった本だった。この話、ほとんど知っtakaの記憶だけで書いているので、事実と違っていたらご容赦ください。また、投稿のほどお願いいたします。
法隆寺話は、このほか四天王とか書きたい話が尽きないが、ひとまず終了とさせていただきますう。

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