2013年1月2日水曜日

  奈良の仏像ランキング 中宮寺弥勒菩薩半跏思惟像

 
 
  好きな仏像ランキングでは必ず上位に入るのが、法隆寺百済観音像ともう一つが、この中宮寺 弥勒菩薩半跏像
   (伝如意輪観音像)。特に、女性の支持者が圧倒的に多い。
中宮寺は尼寺だが伽藍、寺の面影は残っていない。法隆寺東院「夢殿」のすぐ東側に弥勒菩薩像のみが置いてあ  
  る建物がある。
 
  寺院の風情は全くない、この弥勒像1体のみが、静かにわずかに笑みを浮かべながら置かれている。

  この弥勒半跏像のインパクトは流石にすごい。
 
  その完成された造形美については言葉もない、一点の隙のない仏様だと思う。
  木造、一種の寄木造りだが、木造とは思えないような光に覆われている。
 


多くの人々がこの完成された造形美に、圧倒的な憧れを持つのだろう。
その美しさに、異論をはさむものでは全くないが、非の打ちどころがない、という表現と造形にいささか、耽美をこ超えた、美しさへの畏怖のような感じを与えられる。
ただ、「美しいものは美しい」。それでいいのだろう。だが、人間もあるいは仏像もどこかに”破綻”があった方が落ち着く感がする。この観音様については、法隆寺を訪ねる度にお目にかかっているが、あまり詳しくはしらない、調べた事が無いので詳しくは紹介できない。お断りをしたうえで、次回まで少しく調査をして加筆させていただこうと思う。弥勒像と言われながら「伝如意輪観音」と言われている。

ネット調査結果
本尊。飛鳥時代の作。像高132.0cm(左脚を除く坐高は87.0cm)。広隆寺弥勒菩薩半跏像とよく比較される。
  寺伝では如意輪観音だが、これは平安時代以降の名称で、当初は弥勒菩薩像として造立されたものと思われ
 る。国宝指定の際の官報告示は単に「木造菩薩半跏像」である。材質はクスノキ材。一木造ではなく、頭部は前
 後2材、胴体の主要部は1材とし、これに両脚部を含む1材、台座の大部分を形成する1材などを矧ぎ合わせ、他
 にも小材を各所に挟む。両脚部材と台座部材は矧ぎ目を階段状に造るなど、特異な木寄せを行っている。本像
  の文献上の初出は建治元年(1275年)、定円の『太子曼荼羅講式』で、同書に「本尊救世観音」とあるのが本像
  にあたると考えられている。それ以前の伝来は不明である。現状は全身が黒ずんでいるが、足の裏などにわずかに残る痕跡から、当初は彩色され、別製の装身具を付けていたと思われる。

以上がネットからのコピペです。とまれ、1000年以上の時を経て存在する仏様としては、信じられないくらい美し い。女性層の圧倒的支持を得ている仏様の一つという評価は揺るぎがないと言えるだろう。近寄り難いともいえる美しさと、この観音さまが置かれたお堂の雰囲気があまり合致していないような違和感を少し感じさえられる。
                     
                                                              
 
正面

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